フルマラソンに出ようと決めたけれど、何月の大会を選べばいいのか?
春と秋、どちらが走りやすい?
寒い時期と暑い時期、どちらがマシなんだろう?
そもそも、時期を選ぶだけでタイムって変わるの?
初めてのフルマラソンにエントリーしようとすると、こんな疑問がわいてきます。
この記事に辿り着いた方も、きっと同じところで迷っているのではないでしょうか。
こんにちは。まちすけです。運動ゼロの生活を10年以上続けたあと34歳で走り始め、いまは週7日・月300〜400kmを走ってサブ3を目指しています。
今回は、これからフルマラソンにエントリーしようとしている方に向けて、何月の大会を選べば力を出しきれるのかを実体験ベースでお伝えします。
私はこの8年で10回以上フルマラソンを完走し、毎年12月のレースで7年連続の自己ベスト更新を続けてきました。9月から3月まで、ひととおりの時期に出場した経験があります。だからこそ、月ごとの違いを体感として語れます。
この記事では、記録が出る気温の話から、月別の走りやすさ、本命レースから逆算した組み立て方、エントリーの実務まで書きました。雨と風で出場者の半数が棄権したレースの話や、レースの間隔を詰めすぎて何度も撃沈した失敗も正直に載せています。
読み終える頃には、自分がどの大会にエントリーすべきかが決まっているはずです。この記事が、あなたの初フルマラソン選びに役立てば幸いです。
(関東地方在住ランナーの考えとしてお読みいただければ幸いです)

結論|狙うなら12月
先に結論をまとめます。
- 記録を狙うなら12月。寒すぎず、晴れが多く、風の強い日が少ない。
- 理想の気温は6〜10℃。ただ、初心者は10〜15℃のほうが走りやすいことも。
- 4〜10月は避ける。そもそも大会が少なく、暑くて完走そのものが難しくなる。
- 雨より風のほうがきつい。終盤の強い向かい風は地獄。
- 人気大会は春にはエントリーが始まる。秋に探しても間に合わない。

記録が出る気温は6〜10℃
一般に、マラソンで記録が出やすいのは6〜10℃と言われています。私の体感でも、だいたいそのくらいです。
走っていると体温は確実に上がります。気温が高いと熱を逃がすために血流が皮膚へ回り、その分だけ脚へ回るエネルギーが減ります。汗もかくので脱水も進む。だから涼しいほうが有利になるわけです。
ただし、この数字はある程度スピードが出せるようになってからの話かもしれません。私自身、この気温が快適だと感じるようになったのは、サブ3を狙うレベルまで来てからです。

初心者は10〜15℃がいい
完走が目標で、ゴールまで5時間ほどかかるランナーの場合、走っている最中に体が冷えてくることがあります。走るスピードが上がらないぶん発熱も少なく、しかも寒い中に4時間も5時間も身を置くことになるからです。
なので、初心者のうちは10〜15℃くらいのほうが走りやすいというのが、私の実感です。実際、私も走り始めた頃は10℃を超えている日のほうが快適でした。いまは同じ気温だと暑く感じます。
同じレースでも、走力によって最適な気温は違います。「6〜10℃が理想」という数字を鵜呑みにして真冬の大会を選ぶと、完走が目標の方はかえって苦しむことになります。

同じ気温でも、速い人と遅い人で感じ方が逆になるんだね。

走る時間も速さも全然違うからね。3時間で終わる人と5時間かかる人だと、寒さにさらされる時間が2時間も違うから。
雨より風のほうがきつい
時期を考えるとき、気温と同じくらい注意したいのが天候です。
風のない曇りや晴れの日が理想ですが、そうはいかないこともたくさんあります。雨や風は地味に体力を削られるので要注意です。
雨の日と強風の日だったら、圧倒的に強風の日の方がきついです。

雨はある程度対処できる
雨は体の冷えにつながりますが、走っているうちになんとかなることも多いです。レインコートを着れば防げますし、序盤で濡れても動き続けていれば体温は保てます。
もちろん、シューズが重くなる、擦れやすくなるといった問題はあります。ですが「走れなくなる」ところまではいきません。

向かい風はペースを削る
問題は風です。強い向かい風は、防ぎようがありません。
特に脚が終わりかけているレース後半では、向かい風があるだけで一気にペースが落ちます。同じ力で走っているつもりでも、時計を見ると10秒、20秒と遅くなっています。
焦って、ペースを上げると足の疲労がどんどん溜まってきて、後半の撃沈につながります。
向かい風の日は、ペースダウンを受け入れるしかありません…

追い風もきついという話
意外に思われるかもしれませんが、脚が限界を迎えたあとは、強い追い風もきついんです。
背中を押されて強制的に進まされるのに、脚がそのスピードについていきません。結果として、着地のたびに脚へ余計な負担がかかります。往復コースで「行きは向かい風だから帰りは楽だ」と考えていると、後半に裏切られます。
私がこれにやられたのは2023年に出場した、いわきサンシャインマラソン。
23kmあたりから、風速10mというとんでもない向かい風の中で走り続け、ようやく迎えた折り返し。
「今度は追い風だから気持ちよく走れる!」
そんな淡い期待は大きな勘違いだったんです。
向かい風にズタボロにされた足に、さらに追い打ちをかける強制的な追い風。
これによって、私の足はさらにズタボロになり、フルマラソンレースで初めて「歩く」という屈辱を味わいました。

天候と気温がタイムに与える影響
半数が棄権した日
天候で痛い目に遭った実例をお話しします。2025年12月、荒川河川敷で行われたフルマラソンです。
当日の気温は4℃。それ自体は12月として珍しくありません。問題はそこに雨と風が重なったことでした。
私はレインコートを着ずにスタートしました。12月なら大丈夫だろうという判断です。これが完全に間違いでした。
雨で濡れた体を、走っている間ずっと風が冷やし続けます。風は風速2m程度でそこまで強くありませんでしたが、雨とのコンボは強烈でした。
結果、15kmあたりで足の感覚がなくなり、脚が思うように動かなくなりました。

そのレースは、出場者の半分ほどが途中棄権しました。運営の方々がハンドマイクで「無理をせず棄権を検討してください」と呼びかけていたほどの状況です。
これだけの人が途中でやめたのは、気温が低さよりも、雨と風が重なったことが1番の原因です。体温を奪われてしまい、身体が動かなくなってしまいます。同じ4℃でも、晴れて風のない日ならこうはなりません。
それでも私は完走しました。しかもタイムは3時間2分14秒。これが今の自己ベストです。
天候さえ良ければ、サブ3を達成できていたと思っています。あと2分14秒でしたから。冷えて動かなくなった脚がなければ、届いていた可能性は十分にあります。
氷点下のレース
非常に寒い中でのレースも経験したことがあります。どちらもフルマラソンではなく、ハーフマラソンでの話です。
2023年1月の、さいたまランフェスというハーフマラソンでは、スタート時の気温が −1℃。
待機している間の時間がとにかく寒くてきつかった… 幸い天気も良く風もなし。そこだけは救いでした。
走り始めても、空気の冷たさで呼吸がしにくかったです。
しかし、走って身体が温まれば、低い気温はそこまで気になず走ることができました。これはハーフマラソンで、フルマラソンよりもハイペースだったことも影響しているかもしれませんが、
これらの経験と、先ほど書いたいわきサンシャインマラソンの経験から学んだのは以下の3つです。
- 気温が同じでも、雨と風が重なれば体感はまったく別物になる
- 雨の日は身軽に走ることよりもレインコートで体温低下を防ぐことを優先する
- 強風の日は欲張らずペースダウンを受け入れる
気温よりも、天気や風速などの気象条件の方がフルマラソンのタイムに強い影響を与えます。
初フルマラソン完走や、PB更新を目指す場合、これらのことを考えて走る時期を決めると良いでしょう。
レース前日から当日にかけての準備はフルマラソン1週間前からの過ごし方にまとめました。

月別の走りやすさを比較
ここからは、私が実際に走ってきた月ごとの実感です。
| 時期 | 気候 | 私の使い方 |
|---|---|---|
| 4〜10月 | 暑い。大会自体が少ない。 | 出るならファンランか練習として |
| 11月 | かなり走りやすい。暑い日もある。 | 本命前の調整レース |
| 12月 | 1番走りやすい。晴れが多く気候が安定している。 | 記録を狙う本命 |
| 1〜2月 | 気温は低い。風の強い日が多い。 | 12月の疲労が抜けきらない |
| 3月 | 気温が上がる。下旬は20℃超の日も。 | 記録には向かない。完走向き |
4〜10月は練習として
この時期は気温が高いので、記録を狙う対象にはなりません。そもそもフルマラソンの大会自体があまり開催されていません。
8月に開催される北海道マラソン。北海道とはいえ、まだまだ残暑厳しい季節です。
年によっては30℃を超えることも。
こんな気温の中でのフルマラソンで、記録が出るはずがありません。完走できれば上出来です。
この時期に私が出場するとしたら、ファンランか、距離走の代わりとしての出場です。
2025年10月には新潟シティマラソンに出て3時間11分ほど。2026年9月は田沢湖マラソンに出場します。どちらも本気で記録を狙う大会ではありません。
気温が上がると、体の中では2つのことが同時に起こります。1つは、上がった体温を逃がすために血液が皮膚へ回り、脚へ届くはずのエネルギーが削られること。もう1つは、汗による脱水です。どちらも後半になるほど効いてきます。
フルマラソンは3時間から5時間もの間、体を動かし続ける競技です。この2つが積み重なる時間が長いほど、影響は大きくなります。
参考までに、ハーフマラソンなら夏でも押し切れることがあります。
2026年6月に出場した南魚沼グルメマラソンは20℃台後半でした。暑さと脱水で終盤は苦しかったものの、ハーフの距離なら耐えられます。海外から帰国した翌日に出場し、一切調整せずに出場しながら、1時間27分で走ることができました。
フルとハーフでは、暑さの影響がまったく違います。

11月は調整に使う
11月はだいぶ走りやすくなります。ただし、暑い日が混ざることもあります。
私は11月にフルマラソンへ出たことはありませんが、2022年から毎年11月に上尾シティマラソン(ハーフ)へ出場し、12月のフルの調整に使ってきました。そしてここでもハーフマラソンの自己ベストを更新し続けています。
ちなみに上尾は2020年と2021年がコロナで中止でした。その2年は、11月に荒川河川敷のハーフマラソンを調整に使っています。
本命の前にハーフを1本入れると、レース勘とスピード感覚が戻ります。この効果はかなり大きいです。フルの練習ばかりしていると、どうしても動きが緩慢になってきます。そこへハーフのペースで走る刺激を入れると、脚が速い動きを思い出してくれます。
ちなみに私のハーフの自己ベストは1時間23分28秒。これは2025年11月に上尾で出した記録です。しかも、これは京都旅行から夜行バスで帰ってきた翌日のレース。さらにエントリーミスがありGブロックからスタートしての結果なので、しっかり準備していればもっと良い記録が出せたはず。
調整として使っている大会で、毎年ハーフの自己ベストが出ているというのは、この時期の走りやすさを表していると思います。
ただし今年は上尾に出ません。本命のつくばマラソンと日程が重なってしまったからです。代わりに10月の荒川河川敷のハーフマラソンを調整に使います。大会選びは、こうした日程の重なりでも変わります。だからこそ、本命を先に決めてから前後を埋めていく順番が大事になります。

12月に記録が出る
そして12月です。12月の関東は気温が低すぎず、晴れの日が多く、1月2月と比べて風の強い日が少ないです(地域によって差があるかもしれません)。走る条件としては1番安定しています。
私は毎年12月にフルマラソンへ出て、自己ベストを更新し続けてきました。会場は年によって違います。初マラソンはさいたま国際マラソン、2020年と2021年は千葉パークマラソン、2022年からは荒川河川敷のレースです。
| レース | タイム |
|---|---|
| 2019年12月(初マラソン・34歳) | 4時間24分 |
| 2020年12月 | 3時間24分 |
| 2021年12月 | 3時間19分 |
| 2022年12月 | 3時間14分 |
| 2023年12月 | 3時間08分 |
| 2024年12月 | 3時間06分 |
| 2025年12月 | 3時間02分14秒 |
7年連続で12月に自己ベストを更新しています。もちろん練習の積み上げによる成長が大きいのですが、毎年同じ時期に同じコースで走ることで、純粋な伸びを確認できるという意味もありました。
そもそも私が12月にこだわるようになったのは、初めて走ったフルマラソンが2019年12月のさいたま国際マラソンだったからです。そこから毎年、同じ時期に記録を狙いに行くのが習慣になりました。
1〜2月は風との勝負
1〜2月は、気温は低いものの、風さえなければタイムは出やすいはずの時期です。
しかし実際には、風の強い日が多い印象があります。
先ほども書いた通り、記録を出すためには風が最大のリスク要因になります。
これは「運次第」としか言えません。1年間、PBを出すための準備をしてきて、当日に運悪く強風の日に当たってしまったら残念すぎます。そして、その可能性が高い1、2月は、やっぱり記録を狙いに行くにはちょっとリスクがありますね。
ちなみに、私は何度も1〜2月にフルマラソンのレースに出場しています。
大撃沈した2023年のいわきサンシャインマラソンも2月のレースでした。アップダウンと強烈な向かい風にやられて撃沈。3時間30分以上かかりました。私がサブ3.5を逃したのは、初フルマラソンとこのレースだけです。
私の場合、1〜2月は気候以外にもタイムが出ない理由があります。
12月に本命レースで力を出し切ってしまっているので、疲労が回復し切らないだけでなく、完全にピークアウトしてしまっている状態なのです。
そのため、どうしてもこの時期にはタイムを狙うことができません。

3月は気温が上がり始める
3月は、気温が上がり始める時期です。
特に下旬になると、20℃を超える日も出てきます。記録が出るとされる6〜10℃とは、10℃以上の開きです。
この差はレース後半に大きな影響が出てきます。前半は気持ちよく走れていても、体温が上がり、汗で水分が抜けていく。30kmを過ぎたあたりで、脚ではなく体のほうが先に音を上げます。
2026年3月に出場したとくしまマラソンがまさにそうでした。ハーフを過ぎたあたりから脚が痛くなり、ペースを保てなくなりました。
ただし、これは記録を狙う場合の話です。完走が目標なら、3月はむしろ走りやすい月になる場合もあります。先に書いたとおり、5時間かかるランナーにとっては10〜15℃くらいのほうが快適だからです。
暖かくなり始めた3月は、初心者にとっては走りやすい日が多い月でもあります。(さすがに20℃を超える日はお勧めできませんが…)
3月は「記録には向かないが、初フルマラソン完走には向く」月だと考えてください。同じ大会でも、目標によって評価が逆になります。

12月に合わせる作り方
本命を12月に置くなら、そこから逆算して夏と秋を組み立てます。私がやっていることを具体的に書きます。
夏は距離だけを積む
夏は土台作りの期間です。スピードは落としてもいいので、とにかく距離を増やします。
暑い中で速く走ろうとしても、良いことは何もありません。設定ペースを守れずに落ち込むだけですし、無理をすれば熱中症のリスクもあります。だから夏はタイムを見ません。
私が行うポイント練習はショートインターバルが中心です。それと、週末に30km走などを組み込みます。
しかし、疲労が溜まっているようならカットします。ジョグだけになっても構わないので、走る量を確保することを優先します。
暑い時期の具体的な走り方は夏のランニングを乗り切る方法にまとめました。給水や時間帯の選び方まで書いています。

秋にレース用へ移す
秋は、土台作りからレースへ移行していく時期です。ここで練習の中身が変わります。
- インターバル走の距離を伸ばす。最終的に2000m×7本まで持っていく
- 距離走をレースペースの80〜90%で。週1回ほど
- テンポ走を入れる。レースペースで8〜10km
夏に積んだ土台の上に、レースで使うスピードを乗せていくイメージです。
ここで夏場の脚作りが生きてきます。
スピードを上げた質の高い練習をすると、どうしても疲労が溜まりやすくなります。しかし夏場に走り込んでおくことで、疲労が溜まりにくくなるのです。さらに、疲労も抜けやすくなります。
夏場の脚作りは、秋のポイント練習の質を上げるため。ここでの練習がしっかり積めれば、冬にPBが出せる可能性が大きく上がります。

ちなみに、インターバル走について、初心者の方は1000m×10本ができるようになれば十分です。いきなり2000mに手を出す必要はありません。まずは1000mを繰り返せる脚を作ってください。
完走が目標の場合、そもそもインターバルは必須ではありません。運動ゼロの私が初フルマラソンを完走した練習法に、私が初マラソンまでにやったことをそのまま書いています。ゆっくり走るだけでも完走はできます。

夏に頑張って、秋に仕上げて、12月に本番。1年がかりなんだね。

そう。だから春のうちにある程度1年間の練習計画や出場する大会を考えておく必要があるんだよ。
私の今季(2026年)の組み立て方
参考までに、私の今シーズンの予定を公開します。すべて本命から逆算して組んでいます。
| 時期 | 大会 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 9月20日 | 田沢湖マラソン(フル) | 42kmの刺激入れ。全力では走らない |
| 10月 | 荒川河川敷のハーフマラソン | スピード感覚を戻す調整 |
| 11月22日 | つくばマラソン(フル) | 本命。サブ3を狙う |
| 2月14日 | さいたまマラソン(フル) | おまけ |
| 3月 | ふくい桜マラソン(予定) | おまけ |
組み方のルールはシンプルです。本命の4週間前にハーフを1本、その5〜6週間前にフルを1本。これが私の調整方法です。
本命の前にフルを入れる理由
田沢湖マラソンを距離走の代わりに使うのは、本命の前に42kmという刺激を入れておきたいからです。
練習で30kmまでは走れますが、42kmを走る機会はレースしかありません。40km以降の感覚を体に思い出させておくと、本番での不安がかなり減ります。
ただし、ここで出し切ってはいけません。全力で走ると疲労が抜けなくなり、本命に間に合わなくなります。あくまで刺激入れとして、余力を残して走るのが前提です。
30km走との使い分けについてはフルマラソン前の30km走を失敗しないコツにも書いています。

なぜつくばを本命にしたか
12月の荒川河川敷レースでも良かったのですが、今年はつくばマラソンを選びました。理由は4つです。
- 公認記録でサブ3を達成したい
- ランニング仲間も一緒に出場する
- フラットで走りやすく、タイムを狙いやすいコース
- 11月下旬なら、時期的にも許容範囲

本当は今年も12月の河川敷で自己ベストを狙いに行こうと思ったのですが、河川敷の往復レースに飽きてきてしまいました(笑)
必ずしも12月でなければいけないわけではありませんからね。今回はコースの条件と、自分にとっての意味づけで選んでみました。サブ3への挑戦そのものについてはサブ3挑戦記①に書いています。
エントリーは春に決まる
ここからは実務の話です。ここを知らないと、そもそも出たい大会に出られません。
人気大会は30分で埋まる
大きな大会は、半年以上前にエントリーが始まります。
| 大会 | 開催日 | エントリー期間 | 参加費 | 定員・制限時間 |
|---|---|---|---|---|
| 田沢湖マラソン(第39回) | 2026年9月20日 | 2026年4月1日〜6月10日 | 10,000円 | 制限6時間 |
| つくばマラソン(第46回) | 2026年11月22日 | 2026年7月5日20時〜7月27日18時(先着順) | 12,000円 | 定員11,000人 |
| さいたまマラソン2027 | 2027年2月14日 | 優先7月1日正午/一般7月15日正午 | 15,000円 | 定員約14,000人・制限6時間 |
| ふくい桜マラソン2027 | 2027年3月28日 | 一般9月26日〜11月9日 | 14,000円 | 定員13,200人・制限7時間 |
私が今シーズン出場する(または出場予定の)大会の実際の数字です。金額も受付期間も大会ごとにまったく違うことが分かると思います。なお、これらは2026〜2027年シーズンの例なので、申し込むときは必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
出場したい大会は、春のうちに決めておく必要があります。秋になってから「そろそろ大会を探そう」では、人気大会にはまず入れません。
レースのエントリーは「抽選」のものと「先着順」のものがあります。抽選の場合は期間内にエントリーをすれば良いのですが、先着順のものはスピード勝負です。
特に今回私がエントリーしたつくばマラソンは毎年大人気で先着順です。今年はエントリー開始30分で定員に達してしまいました。しかも、エントリー開始直後からサイトがパンク状態。エントリー開始前から準備していたのにエントリーできなかったという方も少なくなかったはず。
表を見ると分かるとおり、9月開催の田沢湖マラソンは6月10日で受付が終わっています。夏に走り込んでから「秋のレースに出よう」と思い立っても、その時点でもう申し込めません。
大会に出ることを決めてから練習を始めるのではなく、練習を始める前に大会を押さえる。この順番でないと、シーズンが組み立てられません。
小さい大会は直前でも入れる
一方で、荒川河川敷のレースのような規模の小さい大会は、レース1週間前までエントリーできるものもあります。基本的に、定員オーバーで申し込めないということはありません。
私が2022年から12月に荒川のレースを使っているのは、この気軽さも理由のひとつです。記録を狙うだけなら、大きな大会である必要はありません。

宿泊費は意外な落とし穴
参加費は大会によってまったく違いますが、大きな大会ならエントリーだけで15,000円ほどを見ておくべきです。
そして遠方の大会の場合、エントリー費より交通費と宿泊費のほうがはるかに大きくなります。特にレース前日のホテルは大会価格になり、通常の2〜3倍の値段がつくことも珍しくありません。
宿泊場所は直前に予約を取ろうと思うと、満室状態のホテルばかりになります。
残っているのは「1泊5万円」のホテルのみ なんてことも…
エントリーが決まったら、まずホテルを確保してしまいましょう。
初めてのフルマラソンなら、まずは日帰りできる範囲の大会を選ぶのが現実的です。移動の負担が減る分、レースそのものに集中できます。
エントリーが済んだら、次にやるのは目標タイムを決めることです。ここが決まらないと練習のペースも決まりません。手順はフルマラソン初心者の完走ロードマップに、大会選びから逆算する形でまとめています。

記録を狙うコース選びの基準
時期が決まったら、次はコースです。
高低差が多いコース、折り返しが多いコース、海沿いを走るコース、短い距離をひたすら往復するコース、など大会によって様々です。
私が記録を狙うときに重視するのは、折り返しの回数より高低差です。荒川河川敷のレースは18回も折り返しがありますが、それでも毎年自己ベストを更新できています。折り返し自体は、慣れればそこまで問題になりません。それよりも、アップダウンがほぼないというのが最大のメリットです。
一方、河川敷コースは単調で飽きやすいというデメリットがあります。それが苦手な人はやめておいた方がいいでしょう。
高低差は、脚に確実に効いてきます。いわきサンシャインマラソンで撃沈したときも、風だけでなくアップダウンが大きな要因でした。記録を狙う大会は、フラットなコースを選ぶことをお勧めします。
逆に、記録を狙わない大会なら観光を兼ねて選びます。景色が良い大会や、エイドで出てくる食べ物が美味しい大会、おもてなしの心が伝わってくる大会などがいいですね。
これらの情報はランネットなどの口コミを見ると良いでしょう。
2026年3月に出場したとくしまマラソンは完全に観光目的でした。
徳島のおもてなしやグルメを目当てに、前泊を含めて3泊しました。レース翌日は現地でレンタカーを借りて、鳴門の渦潮や淡路島の観光を楽しみました。
すべての大会で記録を狙う必要はありません。楽しむ大会と勝負する大会を分けたほうが、シーズン全体としてうまく回ります。

初心者はいつ走るのがいいか
初めてのフルマラソンを選ぶなら、私のおすすめは次の順番です。
- 1番目:12月 気温・天候ともに1番安定している
- 2番目:3月 完走が目標なら暖かさはむしろ味方。冬の間に走り込める
- 3番目:11月 走りやすいが、暑い日に当たる可能性がある
避けるべきは4〜10月です。そもそも大会がほとんど開催されていませんし、暑い時期は完走できなくなる可能性が上がります。初挑戦でこの時期を選ぶ理由はありません。
1月と2月については、気温は低いですが天候が良ければ走りやすいことも多いです。ただし、風が強い日が多くなるイメージがあるので、そういう日に当たると地獄を見ます… その覚悟ができていれば候補に上げてもいいでしょう。

制限時間も確認する
時期と同じくらい大事なのに見落とされがちなのが、制限時間です。
初挑戦なら、制限時間に余裕のある大会を選んでください。
制限時間6時間がもっとも一般的だと思いますが、中には5時間という大会もあります。逆に7時間に設定されている大会もあります。
フルマラソン7時間というと、1キロあたり9分57秒ペースです。途中で歩いても立ち止まらなければ完走できる可能性が非常に高くなります。
制限時間の不安が減るだけで、レース中の精神的な負担はかなり軽くなります。関門に追われながら走る42.195kmは、想像以上に苦しいものです。
あわせて、給水所の数やコースの折り返し地点も確認しておくと安心です。
どの月を選ぶにしても、当日の流れを知っておくと不安が減ります。フルマラソン当日の流れ|朝からゴールまでに、起床からゴール後までを時系列でまとめました。

レース間隔を詰めた失敗
初フルマラソン完走を果たすと、「次の大会にも出たい!」と感じる人も少なくありません。そのくらいフルマラソン完走というのは感動的な体験なのです。
複数の大会に出場する際に気をつけたいことがあります。それはレースとレースの間隔を短くしすぎることです。これは私自身、何度も繰り返し失敗してきました…
本命レースのあとは、思った以上に体にダメージが残ります。私の場合、2ヶ月以上は調子が戻りません。ピークアウトしていることもあるでしょう。
それなのに、本命の1ヶ月半後に次のフルマラソンを入れてしまう。そしてレース後半で撃沈する。これを何度も繰り返してきました。私が1〜2月に満足のいく結果が出ていないのは、気温や気候のせいだけではありません。
本命レースのあとは、最低2週間は体を休めたほうがいいと感じています。
と、分かっていながら、毎回同じ失敗を繰り返すんです… そろそろ学ばねばと思います(笑)
中級者以上のランナーでも、シーズンに本気のレースは1本か2本。これくらいが現実的だと思います。
実際は初心者ランナーより中級者以上のランナーのほうがレース後の影響は大きいと思います。しかし、初心者ランナーさんは複数のレースに出場すると怪我のリスクが高まります。
初フルマラソンを達成したシーズンは、それ以上大会に出場せず、次のレースは翌シーズンまで我慢することをお勧めします。

まとめ|12月に照準を
フルマラソンの時期選びについて、私の実体験をもとにまとめました。要点を振り返ります。
- 記録を狙うなら12月。寒すぎず、晴れが多く、風が弱い
- 完走が目標なら10〜15℃。6〜10℃が理想というのは速い人の話
- 気温より天候。雨より風。向かい風は防げず、追い風も脚が終われば負担になる
- 4℃に雨と風が重なり半数が棄権。レインコートは必ず持っていく
- 夏は距離、秋にレース用の練習へ。本命の4週間前にハーフ、5〜6週前にフル
- 人気大会は春にエントリーが始まり30分で埋まる
- 記録狙いはフラットなコース。折り返しの回数より高低差
- 本命後は最低2週間休む。間隔を詰めると必ず撃沈する

初めてのフルマラソンは、何かのきっかけや勢いでエントリーすることもありますね。完走しやすい時期か、走りやすいコースかなんて考えずにフルマラソン完走に挑む場合が多いと思います。
実際はそれでも楽しく走れれば問題ありません。しかし、こういう知識を持っておくことも大事です。
これから出場する大会を選ぼうと思っている人や、2回目以降の大会選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
時期を選ぶだけで、同じ練習量でもタイムは変わります。せっかく何ヶ月も練習を積むのですから、その努力が1番出やすい日を選んでください。
出場する大会が決まったら、次は練習の組み立てです。あわせてこちらもどうぞ。
- フルマラソン初心者の完走ロードマップ|準備の全て
- 運動ゼロの私が初フルマラソンを完走した練習法
- 夏のランニングを乗り切る方法|週7で走る暑さ対策
- フルマラソン1週間前からの過ごし方
- フルマラソン当日の流れ|朝からゴールまで
この記事以外にも、走ることで生活や体がどう変わるのかを発信しています。ぜひ参考にしてみてください。


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