【レース前日必見】フルマラソン当日の持ち物を全部見せます

完走への道

レース会場に着いてから「あっ、忘れた」と気づく瞬間ほど、心が冷えるものはありません。

まちすけです。フルマラソンは10回以上完走してきましたが、これまで当日に何度か忘れ物をしてきました。

どれも「なくても走れるもの」ですが、なかったせいでレース前後がかなり不快になりました。
せっかくフルマラソンに向けて練習を積んできたのに、最後の準備不足で台無しになってしまうのはもったいないですよね。

この記事では、私が実際にバッグに詰めているものを、当日の流れに沿ってすべて公開します。寒い日・雨の日の追加装備、そして持っていったのに使わなかったものまで、正直に書きました。

レース全体の準備の流れを知りたい方は、フルマラソン初心者の完走ロードマップもあわせてどうぞ。この記事は、その中の「当日の持ち物」を詳しく掘り下げたものです。

持ち物チェックリスト

まずは全体像から。私が実際にレース当日に用意しているものを、用途別にまとめました。前日の夜、このリストを見ながら順番にバッグへ入れていけば、忘れ物はほぼ防げます。

■ 朝から身につけていくもの

  • □ スパッツ
  • □ 靴下
  • □ カーフスリーブ

■ レースで使うもの

  • ゼッケン・計測チップ
  • レース用シューズ
  • □ レース用シャツ
  • □ ランニングパンツ
  • □ アンダーシャツ(冬)
  • □ 手袋(冬)
  • □ 帽子
  • □ サングラス
  • スマートウォッチ(充電も忘れずに)
  • □ イヤホン
  • □ ワセリン
  • □ 日焼け止め
  • □ ジェル・補食
  • □ 飲み物(スタート前に飲む用/ゴール後に飲む用)

■ 会場で使うもの

  • □ タオル
  • □ 小さなシート
  • □ ビニール袋(汚れ物用の小さいもの)
  • □ レース後の着替え
  • □ 大会のパンフレットなどの書類
  • □ 手荷物を預けるときに入れる袋(事前に郵送されている場合)

■ ゴール後に使うもの

  • □ 水分
  • □ リカバリージェル
  • □ ティッシュ・ウェットティッシュ

■ 寒い日に追加

  • □ 100均のレインコート(防寒用)
  • □ プチプチ(極寒の日)
  • □ スポーツ用の腹巻き
  • □ 使い捨てカイロ

■ 雨の日に追加

  • □ 防水スプレー
  • □ タオル、着替え多めに
  • 大きなビニール袋(荷物を包む用)

■ 遠征・宿泊するとき

  • □ モバイルバッテリー
  • □ 各種充電器
  • □ ETCカード(レンタカーを使うとき)

太字にしたものは、忘れると当日どうにもならない、もしくは大きく困るものです。ここだけは絶対に確認してください。

この記事では、それぞれがなぜ必要なのか、忘れるとどうなるのかを、私自身と周りのランナーの失敗談を交えて解説していきます。

ケンジ(40歳)
ケンジ(40歳)

そんなに荷物いるの? 走るだけなのに。

まちすけ
まちすけ

走る時間は3時間でも、会場にいる時間は6時間くらいあるからね。待機と着替えとレース後を合わせて考えると、意外と必要なんだ。

朝から着ていくもの

まず、自宅を出る時点で身につけているものです。会場で着替える手間を減らすため、レースでそのまま使うものは最初から着ていきます。

スパッツと靴下

スパッツと靴下は、朝から着用していきます。

スパッツは股ずれ防止のために必須です。上からランニングパンツを履くので、見た目にも問題ありません。会場の更衣室は混雑することが多いので、下半身の着替えを減らせるだけでかなり楽になります。

靴下も同じ理由で最初から履いていきます。当日の朝にシューズを履き替えるだけの状態にしておくと、動きがスムーズです。

カーフスリーブは毎回必ず

そしてもう1つ、私が毎レース必ず着けているのがカーフスリーブです。ふくらはぎを圧迫するサポーターで、私はファイテンのものを使っています。

これを使い始めた理由は、足が攣りやすかったからです。私はレース後半にふくらはぎが攣ることが多く、そのたびにペースを落とさざるを得ませんでした。

ところがカーフスリーブを使い始めてから、レース中に足が攣ったことは一度もありません。個人差はあると思いますが、私にとっては明確に効果がありました。

装備の中で「これは効いた」と言い切れるものはそう多くありません。その中でカーフスリーブは、迷わずおすすめできる数少ないアイテムです。

バッグに入れるもの

ここからは、バッグに詰めて会場へ持っていくものです。数が多いので、用途ごとに分けて紹介します。

レースで着るもの

レースで着るもの
  • レース用のシャツ
  • ランニングパンツ
  • アンダーシャツ(寒い日)
  • 手袋
  • 帽子
  • サングラス

上半身は会場で着替えます。冬のレースではアンダーシャツを1枚挟むだけで体感がまったく違うので、気温が読めない時期は必ず持っていきます。

手袋は冬の必需品です。走り出すと体は温まりますが、指先だけはなかなか温まりません。
ランニング用の手袋というものが売っていますので、用意しておくと序盤のストレスが減ります。

ウェア選びの考え方そのものについては、初心者のランニングウェアの選び方に詳しくまとめています。

シューズと足まわり

レースシューズは、当然ながら最重要装備です。私は履いていかず、必ずバッグに入れて持っていきます。

理由は、レースシューズは消耗品だからです。
履けば履くほど、クッション性や反発性が落ちていくもの。レース中の足を守ってくれる最大の装備品ですし、シューズの性能がタイムにも直結します。

なので、レースシューズに最高のパフォーマンスを発揮してもらうためにも、不要なタイミングでは履きたくありません。会場で履き替えるひと手間を惜しまず、移動用のシューズとレース用のシューズを分けて持っていきましょう。

あわせてワセリンも忘れずに入れます。股、脇、乳首など、擦れそうな場所に直前で塗るためです。また、雨の日は足の指やかかとなどに塗ることで、靴擦れを防止することができます。

私はこれを忘れて絶望した経験があります…

補給に関するもの

重要なもの
  • レース前・レース中に飲むジェル
  • 飲み物(飲み切る用と、残しておく用)
  • リカバリージェル

飲み物は2種類用意します。1つはスタート前に飲み切るためのモルテンのドリンクMIX。もう1つは、飲み切らずに残しておく水です。

残しておく水は、荷物と一緒にリュックに入れて預けます。レース後の喉の渇きは想像以上なので、ゴール後にすぐ飲めるものがあると本当に助かります。

また、ゴール後はすぐに体に栄養を送り込み、回復を促してあげたいところ。リカバリーのためのジェルを持っていくことをお勧めします。

レース中のジェルの選び方や、私がモルテン一択になった経緯は補給ジェルの選び方に書きました。味が合わずに吐き気と戦った失敗談も載せています。

その他重要なもの

重要なもの
  • 日焼け止め
  • タオル
  • イヤホン
  • カイロ
  • ビニール袋(汚れ物用)
  • 小さなシート
  • レース後の着替え
  • 大会のパンフレットなどの書類
  • ゼッケン

イヤホンは、レース前の待機時間とレース中に使います。長い待ち時間を音楽で紛らわせられますし、走っているときのリズムづくりにも役立ちます。

ただし大会によっては使用が禁止されていることがあります。安全上の理由なので、事前に大会要項を確認してください。私の経験では、ほとんどの大会で問題なく使えています。

ゼッケンと書類は、前日のうちにバッグへ入れておくのが鉄則です。できるなら、前日までにレース本番で着用するシャツにゼッケンをつけておきましょう。当日の朝は必ずバタバタするので、その場で用意しようとすると忘れます。

忘れて後悔した3つ

ここからが、この記事で1番お伝えしたい部分です。実際に忘れて痛い目に遭ったものを3つ紹介します。

① 座るためのシート

雨のレースで、小さなシートを忘れたことがあります。

その日は更衣室として使われていた場所の床が、人の出入りでびしょびしょになっていました。座る場所がなく、着替えのときも荷物を置く場所がなく、かなり困りました。

晴れていれば芝生や体育館の床に直接座れるので、シートがなくても何とかなります。ですが天候が悪い日は、床が濡れているかどうかを選べません。

100均のレジャーシートで十分です。畳めば手のひらサイズになるので、入れておいて損はありません。私はこの一件以来、必ずバッグに入れています。

② 大きなビニール袋

これも雨の日の話です。荒川の河川敷で行われるレースに出たときのことでした。

河川敷のレースは、荷物置き場が屋外であることが珍しくありません。その日は雨で、預けた荷物が雨ざらしになりました。走り終わって戻ってきたら、着替えを含めて全部が湿っていました。

大きなビニール袋が1枚あれば、荷物をまるごと包んで防げた話です。ゴミ袋で構いません。かさばらないので、天気が怪しい日は必ず入れておくべきでした。

汚れ物を入れるための小さなビニール袋とは別に、荷物全体を包める大きさのものを用意しておくと安心です。

③ サングラス

3つ目はサングラスです。晴天のレースで忘れたことがありました。

結果、紫外線で目をやられました。走っている間ずっと眩しく、目を細め続けることになり、レース後半は表情がこわばって余計な力が入っていたと思います。

マラソンは3時間以上、屋外で日光を浴び続ける競技です。日焼け止めは塗るのに、目を守ることを忘れている人は意外と多いのではないでしょうか。

冬のレースでも、太陽の高度が低い時間帯は正面から日差しが入ってきます。季節を問わず、持っておくことをおすすめします。

周りで実際にあった忘れ物

ここまでは私自身の失敗談でしたが、一緒にレースに参加したランナー仲間が実際に忘れたものを紹介します。どれも「まさかそれを忘れるのか」というものばかりですが、実際に私の目の前で起きました…

そして共通しているのは、どれも本人にとっては当たり前すぎて、確認の対象から外れていたという点です。忘れ物というのは、たいていそういうところで起こります。

① レース用シューズ

1番衝撃的だったのがこれです。レース用のシューズを忘れて、移動用に履いてきたジョグ用シューズで本番を走ることになった人がいました。

先ほど書いたとおり、私もレースシューズはバッグに入れて持っていき、会場で履き替えます。移動中に濡らしたくない、汚したくないからです。

ところがこの運用には落とし穴があります。履いて出発するわけではないので、バッグに入れ忘れても、家を出る時点では気づかないのです。足元にはちゃんとシューズがあるので、違和感がありません。

会場でバッグを開けて、そこで初めて気づく。しかも当日の朝には、もう取りに戻る時間はありません。想像するだけで血の気が引きます。

レース用シューズは、狙ったタイムで走るために選んだ道具です。それをジョグ用に替えざるを得ないというのは、何ヶ月も積み上げてきた準備の一部が崩れることを意味します。

シューズの重要性については初心者のランニングシューズ選びにも書きましたが、選ぶことと同じくらい「当日ちゃんと足元にあること」が大事だと、この話を聞いて思い知りました。

対策はシンプルです。バッグに入れるものの中で、シューズだけは最初に入れると決めてしまうこと。前日の夜、他のものを詰める前に、まずシューズをバッグの底に入れておけば、この事故は起こりません。

② スマートウォッチ

次はスマートウォッチです。腕時計は普段から身につけているものなので、逆に「持っていく」という意識が働きにくいのかもしれません。

忘れると、当然ながらレース中のペース確認ができなくなります。今が何分何秒で走っているのか、目標に対して速いのか遅いのか、まったく分からないまま42.195kmを走ることになります。

もちろん、大会によっては1kmごとの距離表示がありますし、沿道の時計を見ればおおよその状況は掴めます。昔のランナーは時計なしで走っていたわけですから、走れないわけではありません。

ただ、問題は精神面です。毎日の練習を一緒に走ってきた道具が手元にないというのは、それだけで不安になります。自分の感覚が正しいのかを確かめる手段がない状態は、想像以上に落ち着かないものです。

しかもフルマラソンは、序盤のペース管理を誤ると後半に必ず跳ね返ってきます。「体感では余裕があるのに、実は速すぎた」というのはよくある失敗で、それを防いでくれるのが時計です。

私も練習からずっと同じ時計を使っています。数字を見るためというより、いつもと同じ状態でスタートラインに立つためという意味が大きいと感じています。

あわせて、前日の充電も忘れないようにしてください。私は一度、レース中にバッテリーが切れた経験があります。詳しくはランニングにApple Watchを選ぶ7つの理由に書きました。

幸い、私の友人は「練習レース」として出場した大会でスマートウォッチを忘れたので、そこまで大きな影響はなかったようです(笑)

③ ゼッケンと計測チップ

そして、最後はゼッケンと計測チップです。忘れると最も実害が大きいのがこれです

規模の大きい大会では、ゼッケンと計測チップが事前に自宅へ郵送されてきます。当日受付ではないので、自分で持参しなければなりません。

忘れた場合、多くの大会では現地で再発行してもらえます。ただし手数料がかかりますし、何より時間を取られます

ここが厄介なところで、スタート前の時間には余裕がありません。受付、着替え、トイレ、荷物預け、ウォーミングアップ。どれも並ぶ可能性があるうえに、締め切り時刻が決まっています。

そこに「再発行の手続き」が加わると、一気に綱渡りになります。焦った状態でスタートラインに立つことになり、レース前の落ち着いた時間が失われてしまいます。

私の友人は、ゼッケンと計測チップを忘れたことに気づいて急いで再発行手続きをしてもらっていました。もちろんこれらを持ってきている前提でウォーミングアップなどのスケジュールを組んでいたので、それらが一気に崩壊…
バタバタしながらギリギリでスタートラインに立ちました。

先ほども書いたとおり、ゼッケンは前日のうちにレース用のシャツにつけてしまうことをお勧めします。

計測チップは、シューズに取り付けるタイプと、ゼッケンに一体化しているタイプがあります。取り付け式の場合は、前日のうちにシューズへ装着しておくと当日の手間が1つ減ります。

さらに、大きな大会では荷物を預けるための専用袋が事前に送られてくる場合があります。
これを忘れると、当日に荷物を預けることができなくなってしまいますので要注意です。

寒い日の待機グッズ

フルマラソンの多くは、11月から3月にかけて開催されます。つまり、スタート前の待機時間は寒さとの戦いです。

荷物を預けてからスタートまでは、30分以上待つことも珍しくありません。ここで体を冷やすと、走り出しの動きに影響します。

ここではいくつかの寒さ対策アイテムを紹介します。いずれもスタート後に捨てることになります。
当然ですが、道端にポイ捨てするのではなく、ゴミを回収してくれる係員の方や、エイドステーション等にあるゴミ箱に捨ててください。

レインコートは2枚重ね

待機中の防寒には、100均のレインコートを使います。安いので惜しみなく使えるのが利点です。

とても寒い日は、レインコートを2枚重ねにします。ビニールの層を増やすだけで、風をかなり防げます。見た目は気にしないことにしています。

そしてスタート後、体が温まってきたらゴミ箱に脱ぎ捨てます。雨が降り続いているようなら、そのまま着て走ることもあります。

かつてみぞれが降り続く中で開催されたレースを2度経験しました(ハーフ1回、フル1回)。そのときは100均のレインコートを着たままゴールしました。

プチプチを体に巻く

雪が降るような日に効くのが、梱包用のプチプチ(気泡緩衝材)を体に巻く方法です。

空気の層が断熱材になるので、想像以上に温かくなります。軽くて、いらなくなったら捨てられるのも利点です。

見た目はかなり奇妙ですが、寒さで震えているよりはるかにましです。極寒のレースでは、周りにも似たような格好の人がいるので、意外と気になりません。(プチプチを巻いている人は少数派かもしれませんが…)

スポーツ用の腹巻き

もう1つ効果的なのが、スポーツ用の腹巻きです。

お腹まわりを温めておくと、体全体が冷えにくくなります。薄手のものを選べば、そのまま走っても邪魔になりません。

内臓を冷やすとお腹をこわす原因にもなるので、冷えやすい方は検討してみる価値があります。

カイロは使いどころが難しい

最後に、使い捨てカイロについてです。待機中の防寒としては効果的で、手が冷えていると走り始めの数キロがつらくなります。

使うなら、貼るタイプより手に持つタイプが便利です。体に貼ってしまうと走り出したあとに邪魔になりますし、剥がすタイミングも難しいからです。

ただ、個人的にカイロは滅多に使いません。理由は、処分に困るからです。

使い捨てカイロは燃えないゴミです。当然ながら走りながらコースに捨てるのは論外ですし、スタート地点の周辺に燃えないゴミを捨てられる場所は、まずありません。

使うとしたら、スタート地点に並ぶ前に手放してゴミ箱に入れるか、スタート後に沿道で応援している知人へ渡すかのどちらかです。42.195kmを握ったまま走るのは現実的ではありません。

雪が降るくらい寒い日で、なおかつ知人が応援に来てくれる。そういう条件が揃ったときだけ使う、という位置づけです。ここまで紹介したレインコートやプチプチと比べると、優先度は下がります。

雨の日に足すもの

雨予報のときに追加するのは、防水スプレーとレインコートです。

防水スプレーは前夜と当日

防水スプレーは、シューズとウェアの両方に使います。

タイミングにコツがあって、前日の夜にかけておき、当日の朝に重ねがけをします。一度で済ませるより、乾かしてから重ねたほうが効果が持続しやすいと感じています。

大雨では効かない・・・

ただし、ここは正直に書いておきます。

本降りの雨の日は、防水スプレーはほとんど効果がありません。フルマラソンは3時間以上走り続ける競技です。どんなに撥水させても、最後まで持つことはまずありません。

結局のところ、気休めで終わることが多いというのが実感です。それでもやらないよりはましなので、私は毎回かけています。序盤の30分だけでも濡れずに済めば、体温の低下を多少は遅らせられるからです。

大雨が確実なら、防水にこだわるより「濡れた状態でも体を冷やさない工夫」を考えたほうが現実的です。着替えを多めに持つ、荷物をビニールで包む、といった対策のほうが効きます。

大雨のレースでは、シューズも確実に開始10分で水浸しになります。
足の指やかかとにワセリンを塗るなどの対策をしておくと靴擦れ対策になりますよ。

レインコートは脱ぎ捨てる前提で

雨の日のレインコートは、待機中の防寒と、序盤の雨よけを兼ねます。

スタートしてしばらく走り、体が温まったらゴミ箱へ脱ぎ捨てます。雨が止まないようなら着続けます。

100均のもので十分な理由がここにあります。捨てる前提の装備なので、良いものを買う必要がありません。


先ほど、「みぞれが降り続く中でのレースで、100均のレインコートを着たままゴールした」と書きましたが、私は本気でタイムを狙いにいくレースであれば、走りにくいので雨の中でも途中でレインコートを脱ぎ捨てます。

実際、2025年12月に出したフルマラソンの自己ベスト 3時間2分14秒 というタイムは、終始雨が降り続く中でのレースでした。この日はスタート直前にレインコートを脱ぎ捨て、3時間以上ずぶ濡れになりながら走り切りました。

レース後に欲しいもの

意外と見落とされがちなのが、ゴールしたあとに必要なものです。フルマラソン完走後は、思考力も体力も落ちています。あらかじめ用意しておかないと、確実に困ります。

とにかく水分

完走直後は、喉がカラカラです。給水所で飲んでいても、ゴール後の渇きは別物でした。

だからこそ、預ける荷物の中に飲み切らない水を残しておきます。会場によっては給水の列が長かったり、自動販売機が売り切れていたりします。自分の分を確保しておくのが確実です。

リカバリージェル

完走後は、なるべく早く栄養を入れたいところです。私はリカバリー用のジェルを持っていきます。

固形物を食べる気力がなくても、ジェルなら流し込めます。この手軽さが、疲れ切った体にはちょうどいいのです。

ティッシュ

地味ですが、あると本当に助かるのがティッシュです。

走っているうちに鼻水が出ることは多いですし、汗を拭いたり、手を拭いたりと用途は無限にあります。かさばらないので、多めに入れておいて損はありません。

なお、私はウェットティッシュも入れています。完走後は顔も体もベタベタで、水道が見つからないこともあるからです。

遠征のときの追加装備

日帰りできない遠方のレースでは、宿泊を伴います。その場合に追加で持っていくものです。

重要なもの
  • モバイルバッテリー
  • 各種充電器
  • ETCカード(レンタカーを使うとき)

モバイルバッテリーは必須です。移動中に地図を見たり、大会アプリを開いたりしていると、当日の朝までにスマートフォンの残量が心もとなくなります。

充電器も、時計・イヤホン・スマートフォンとそれぞれ必要になります。1つでも忘れると当日の朝に慌てることになるので、まとめて1つのポーチに入れておくと安心です。

時計のバッテリー管理については、ランニングにApple Watchを選ぶ7つの理由でも触れています。私は一度、レース中に電池切れを経験しました。

ETCカードは、レンタカーで会場入りするときに必要になります。普段自分の車で使っている場合、抜き忘れて持っていくのを忘れがちです。

持っていって不要だったもの

持ち物の記事は「あれもこれも」と増えがちです。ですが荷物が多いほど、移動も準備も大変になります。

ここでは逆に、私が持っていったけれど使わなかったもの、必要なかったものを挙げます。

持っていったが不要だったもの
  • レース後に食べる固形物
  • 折りたたみの小さなイス
  • 手袋の下に着けるビニール手袋

それぞれ理由を説明します。

① レース後の固形物

完走後の栄養補給のために、おにぎりやパンを持っていったことがあります。結果、ほとんど食べられませんでした。

レース後に何を食べたくなるかは、その時になってみないと分かりません。走る前は「終わったらあれを食べよう」と思っていても、実際にゴールすると食欲がまったくないこともあります。

フルマラソンでは内臓もかなり疲労します。固形物を受けつけない状態になることは珍しくありません。食べられずに持ち帰るだけなら、最初から持たないほうが荷物が減ります。

どうしても何か入れておきたいなら、先ほど紹介したジェルが正解です。食欲がなくても流し込めますし、軽くてかさばりません。

レース後の食べ物は、レース後の気分で決めるのが正解です。

② 折りたたみの小さなイス

待機中に座れると楽だろうと考えて、小さな折りたたみイスを持っていったことがあります。

結論から言うと、荷物になって邪魔なだけでした。会場までの移動でかさばりますし、預ける荷物のサイズも大きくなります。

座る目的なら、シートで十分です。地面が濡れていても、シートを敷けば問題ありません。畳めば手のひらサイズになるので、イスと比べて負担がまったく違います。

装備を選ぶときは「あると便利か」ではなく「その重さと大きさに見合うか」で考えたほうが失敗しません。

③ 手袋の下のビニール手袋

これはちょっとした変わり種の話です。

雨対策として試した工夫でした。手が濡れないように、手袋の下に薄いビニール手袋を着けてみたのです。

完全な失敗でした。すぐに汗でぐちょぐちょになり、不快なだけで終わりました。外から濡れるのを防いでも、内側から濡れるので意味がなかったのです。走りながらビニール手袋の内側に溜まった自分の汗を、手首あたりから排出し続けるという地獄になりました(笑)

走ると手からも汗をかきます。通気性のないものを着けると、行き場のない汗がそのまま溜まります。冷たく湿ったビニールが手に張りつく感覚は、かなりのストレスでした。

雨の日の手対策は、素直に「濡れる前提で、保温性のある手袋を使う」ほうが現実的です。濡れても温かい素材を選ぶ、という考え方に切り替えました。

まとめ|出発前の最終確認

最後に、家を出る前にもう一度だけ確認しましょう。

■ これだけは絶対に忘れない

  • ゼッケン・計測チップ(忘れると再発行の手数料と時間がかかる)
  • レース用シューズ(履いて出ないので、入れ忘れに気づきにくい)
  • スマートウォッチ(前日の充電も忘れずに)
  • ジェル・補給食

■ 忘れると後悔する

  • □ 小さなシート(雨の日は座る場所も荷物置き場もなくなる)
  • □ 大きなビニール袋(屋外の荷物置き場で雨ざらしを防ぐ)
  • □ サングラス(3時間以上、日差しを浴び続ける)
  • □ ワセリン(直前に塗れないと擦れが痛い)

■ 寒い日に足す

  • □ 100均のレインコート(とても寒ければ2枚)
  • □ プチプチ(雪が降るような日に)
  • □ スポーツ用の腹巻き

■ 雨の日に足す

  • □ 防水スプレー(前夜と当日朝の2回。ただし大雨では気休め)
  • □ 大きなビニール袋
  • □ 着替えは多めに

■ ゴール後のために

  • □ 飲み切らずに残した水
  • □ リカバリージェル
  • □ ティッシュ・ウェットティッシュ
  • □ 着替え一式

逆に、レース後に食べる固形物・折りたたみイス・ビニール手袋は不要でした。荷物は少ないほうが移動も準備も楽になります。

持ち物で失敗しないコツは、前日の夜に一度すべて広げてから詰めることです。頭の中でリストを追うより、目で見て確認したほうが確実です。当日の朝はどんなに余裕をもって起きても慌てるので、朝はバッグを持って出るだけの状態にしておきましょう。

持ち物の準備が終わったら、次は当日の走り方です。あわせてこちらもどうぞ。

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